足立区西新井駅近くのヒロ歯科クリニック院長の佐藤浩史です。

7/17に東京都歯科医師会卒後研修にて日本大学保存修復学 宮崎真至教授のセミナーを受けてきました。

2年前位に申し込みましたが、抽選で受講できなかったセミナーだったので楽しみにしていました。

接着の基礎と臨床的重要性のレクチャーでは、セルフエッチングプライマーシステムの現在を再認識しました。クラレの特許?だった、MDPプライマーが各メーカーにも応用され、オールインワンタイプアドヒージブもかなり信頼できるものになっているようです。メガボンド信者もそろそろ卒業でしょうか(笑)。そして、ワンステップシステムではエアーブローが重要です。後半のデモを実際に見ると、もっとしっかりエアーブローをする気になりました。某大学チームの推奨するシステムはテクニックセンシティブであまり勧めていませんでした。この辺は、各大学の研究成果、勢力図?なども影響も考慮に入れるべきですね。

臼歯部クラスⅡ充填のハンズオンは参考になりました。咬頭の作り方を勘違いしていたので、やっぱりハンズオンならではの気づきがありました。コンタクトに対する処置も参考になりましたが、臨床応用するとまた疑問点が出てきそうです。宮崎先生考案の充填器、M.Mレジンクリエーターなどが学内の売店で飛ぶように売れていました。多分定価で購入していたようです。知り合いがいたら止めてたけど(笑)。僕は翌日材料屋さんからヒロ歯科クリニックにないものだけを注文しました。

レイヤリングテクニックのレクチャーでは、明度のコントロール、色調はA系統でほぼOK、充填の色はオペークペーストで合わせる、など大まかな内容でしたが、詳細を聞くためにはそれだけで一日がかりでしょうね。

前歯部クラスⅣ充填のハンズオンでは、シリコンコアの勘所、コンタクトの処理、各器具の使い方など情報満載でした。ストリップスの使い方もためになりました。

ダイレクトラミネートべニアもさっとやりましたが、これはすぐには出来ませんね。破折などの時には応用できそうですが。これもマスターするには一日必要でしょう。

補綴出身の僕には新鮮なことが多いセミナーでした。だた、レジン修復に関しては、各大学や各先生の主張、考えによってバラつきが多く、メーカーとの兼ね合いもあるのでしょうが、その辺を頭に入れながら、書籍や各セミナーの内容を理解するべきと感じました。

 

ヒロ歯科クリニック