オススメの歯ブラシ
足立区・西新井の歯医者・ヒロ歯科クリニックの院長です。
今日は歯ブラシについてお話します。
歯みがきは虫歯・歯周病予防には欠かせません。
いくらヒロ歯科クリニックで治療を受けて終了しても、日々の歯みがきが必要になります。
歯みがきで大事なのは歯と歯ぐきの境目におもに付着しているプラークを除去することです。
しかし、目的がわかっていれも皆さんが器用にプラークを取り除くことができるわけではありません。
そこで、ヒロ歯科クリニックでは、ルシェロという歯ブラシをオススメしています。この歯ブラシはプラーク除去の工夫が満載なのです。
ルシェロのコンセプトは「患者さんの口腔内にあわせて毛の硬さだけでなく、植毛デザインまで最適化したブラシを処方(選択)できる歯ブラシ」です。歯ブラシのデザイン・毛の硬さで異なり、全部で5種類あります。
B-10S/M
B-10は、「健康な歯肉~歯肉炎」の方のカリエス予防に最適なタイプです。構造としては、プラークの効率的な除去を目的とした「先端集中毛」と「段差植毛」を採用しています。
MとSの違いは、毛の太さ(M=7mil、S=6mil ※1mil=0.0254mm)です。きれいにする能力は同等です。
<先端集中毛>
先端部の毛に角度を付けて植毛しています。そのため、奥歯の一番後ろの根元の部分や、噛む面の溝が磨きやすいです。また、歯並びがでこぼこしていて歯がへっこんでいて通常毛先が当らない所に当てやすくなっています。
<段差植毛>
3列目以降の毛は、長い毛と短い毛を混合させた段差植毛を採用しています。長い毛、短い毛ともに毛先がまるいラウンド毛で高い刷掃効果(清掃能力)を発揮し、ブラシを横に動かすだけでも歯間部まで毛先が入り、プラークを除去します。市販されている山切りカットなどとは作りが全く違います。
P-10M
P-10Mは「歯周病を予防したい方」や、「歯周病治癒後のメインテナンス期の方」に最適なタイプです。構造としては歯間部やポケット内部へ毛先が効率的 に入り込めるよう、太めのテーパー毛(7.5mil)を使用したハイブリッド段差植毛(テーパー毛+段差植毛)を採用しています。
<先端集中毛>(P-10MとP-10S共通)
B-10同様に先端部に毛先を集中させた形態を採用しています。B-10と異なるのは、歯周病の歯肉に過度に当たらないように、先端部の高さは後列の毛と揃えてあります。
<テーパー毛>
歯肉に優しく、狭い歯間部やポケット内などにも到達しやすいよう、コシのある7.5milのテーパー毛を採用しています。先端集中毛とハイブリッド段差植毛の効果により、プラークの除去能力にも優れています。
<ハイブリッド段差植毛>(P-10MとP-10S共通)
長い毛はテーパー状に、短い毛はラウンド状に成型したハイブリッド段差植毛を採用。毛足の長さと段差部の長さをB-10より長めに設計することで、歯間部やポケット内により入り込みやすくなっています。
◎歯周病治癒後のメインテナンス期の患者さんの歯肉は、歯肉退縮によって歯根面の露出や広い歯間空隙ができている場合が多くなっています。テーパー毛を採用したP-10Mなら、このような部位にも容易に毛束が入り込み、プラークを除去できます。
P-10S
P-10Sは、「中等度~重度歯周炎の方」や「歯肉退縮により根面を傷つける恐れのある方」などに最適なタイプです。構造としては歯肉に痛みや出血がある方でも快適に使用できるよう、極細のテーパー毛(5mil)を採用しています。
<先端集中毛>(P-10MとP-10S共通)
<ハイブリッド段差植毛>(P-10MとP-10S共通)
<テーパー毛>
一般的なテーパー毛よりも細い、ジーシー社オリジナルの5milの極細テーパー毛を採用しています。炎症を起こしている歯肉にも優しく、痛みの強い患者さんでも安心して使用できます。
OP-10
OP-10は、「重度の歯周炎の方」や「外科処置後の方」などに最適なタイプです。構造としては、痛みが強く、ブラッシングを行なうことが難しいケースでの使用を考慮した「ドーム状カット」を採用。
<ドーム状カット>
植毛部の角が歯肉に当たらない「ドーム状カット」を採用しています。 ブラッシング時に歯肉に毛が当たりにくく、痛みの強い部位を傷つけません。毛の太さはP-10Sよりも細い4milの超極細毛を採用しています。
◎OP-10は、適応をみてもわかるように一時的な使用の場合が多いので、通常使用するタイプではありません