足立区・西新井の歯医者・ヒロ歯科クリニックの院長です。

総入れ歯について説明します。

「がたつく」「当たる」「痛む」「話ずらい」など、総入れ歯が合わずに悩む人は少なくありません。なかには“総入れ歯とはこんなもの”とあきらめている人もいるようです。

<長い間使い続ける弊害>

○徐々に合わなくなることも多い 

最初は合っていた総入れ歯でも長い間使い続けると、 徐々に合わなくなってきます。誰でも噛みかたの癖があり、噛みやすい部分でかむ傾向があります。その結果、人工歯(白い歯の部分)が部分的にすり減ってきます。また、噛み方の偏りからあごに無理な力が加わると、あごの骨が減って歯ぐきの形状が変わったりして、徐々にがたついてきます。このような不具合を放置すると、ますますがたついて痛みが生じるようになります。すると、痛む部分に力が加わらないように、つい不自然な噛み方をしてしまいます。このようにして、ますます合わなくなることがよくあるのです。

○がたつきなどを感じたら調整が必要

総入れ歯が合わないと感じたら、是非ヒロ歯科クリニックを受診して調整するようにしてください。そのような場合、まず総入れ歯がどの程度あっていないかどうかなどを調べます(診査)。その上で、当たって傷になっているところを削ったり、あごと密着していない部分にレジンを補充することによって、がたつきを改善します。また、噛み合わせの状態を調べ、不自然な力が加わっている部分の人工歯を削って、噛み合わせのバランスを調整します。

合わない義歯を使い続ければ続けるほど調整が大変になります。また、新しい入れ歯を作る場合でも、合わない義歯を長い間使用している場合ではすぐに作ることができません。今の噛み合わせをある程度正しい状態にしないと新しい義歯は作れないからです。すこしでも義歯が合わないと思ったら受診するようにしてください。

○定期的に受診する

自分では問題がないと思っていても、実際には総入れ歯があっていないことがよくあります。また、実際に問題がない場合でも総入れ歯自体や口の中の状態のチェック(チェック項目は下記に記載)を定期的に受けて良い状態を保つようにすることが大切です。ヒロ歯科クリニックでは少なくとも半年に1回は受診するように勧めています。

 総入れ歯自体に関するチェック項目

  • 義歯床(ピンクのプラスティックの部分)にひびが入っていたり、割れていたりしないか?
  • 義歯床内面(あごと接触する部分)とあごの適合がわるくなってないか、その結果内面がよごれてないか?
  • 人工歯が偏って磨り減っていたり、全体的に磨り減って噛み合わせが低くなってないか?

口の中に関するチェック項目

  • 入れ歯が当たってあご(顎堤)に傷がついていたり、やせていないか?
  • 噛み合わせの不適合などにより、頬に傷がついていないか?
  • 上あごの前の部分が入れ歯の不適合により、コンニャク状にやわらかくなった状態(フラビーガム)になっていないか?

自分に合った総入れ歯を手に入れることは可能です。そのためには、早めの受診が必要です。今度は、自分に合った総入れ歯のつくり方について説明します。

 

ヒロ歯科クリニック